2014年08月29日
かつて、世界最高峰の広告フィルムの祭典として名を馳せた「カンヌ広告祭」が、マーケティング・コミュニケーション業界における”広義のクリエイティビティ”を賞賛する祭典「カンヌ・ライオンズ」(”Cannes Lions International Festival of Creativity”)として生まれ変わって、今年で丸4年が経ちました。
2014年08月25日
ブランドがマーケティング領域の枠を超えて経営領域に広がったことに伴い、ステークホルダーは顧客と従業員から、投資家・株主へと広がりました。ブランド経営の観点から言えば、顧客はブランド価値を提供する対象、従業員はブランド価値を創出する担い手であるのに対し、投資家・株主はブランド提供価値に期待・共感して資金的に支援してくれる存在です。
2014年07月21日
ブランド経営のステークホルダーである顧客・従業員・投資家のうち従業員は、企業のブランド価値を構築していく担い手ですが、同時に受け手でもあります。従業員として満足し継続的に働きたいか。自社のブランドを家族や友人に誇ることができるか。また、就職活動中の学生や中途転職希望者にとって、その企業のブランドは魅力的で身を投じようと思えるのか。パートや契約・派遣社員にとって、選びたくなるような職場か。このような視点を踏まえ、ブランド価値を社内に浸透させていくことは極めて重要であり、この活動をインターナルブランディングと言います。
2014年07月01日
半世紀余の時を超えて、2020年に東京オリンピックが開催される。オリンピックが個人や社会に与える影響には様々なものが考えられるが、企業にとっても有形無形の影響が及ぶことになる。2020年がひとつのメルクマールと目される中、企業はこれからの時間をどのように過ごせば良いのか。企業が自らの手でどのようなブランドを創るかによって自ずとその解は導き出されることだろう。
本稿では企業・事業の変革に携わるひとりのコンサルタントとしての実務的な観点から、近い将来に BtoB 企業の多くが直面すると考えられる課題を切り口に、企業ブランディング手法における試論を展開していきたい。なお、本稿は以下のような流れで展開していく。
2014年06月23日
ブランド経営のステークホルダーである顧客・従業員・投資家のうち、顧客のことを「ブランドターゲット」とも呼びます。ブランドターゲットは、「ブランドが意思を持って提供する価値と価値観が合致しているロイヤルユーザーで、ときには広告塔として他の潜在顧客層を引き込む吸引力のある層」と定義できます。
2014年05月12日
マーケティング領域のブランディングでは、対象となるのは顧客のみでした。しかし、ブランディングが経営領域まで拡大したことに伴って、対象となるステークホルダー(利害関係者)も、顧客に加え、従業員と投資家も含まれるようになりました。つまり、ブランドは企業にとって、優秀な人材を確保するためのものでもあり、株価の安定や上昇のためのものでもあるということです。さらに、顧客・従業員・投資家という三つのステークホルダーには、それぞれ現在だけでなく将来の潜在層も含まれます(図参照)。
2014年04月21日
ブランド学者の原田将氏は著書の『ブランド管理論』(白桃書房)の中で、情報という経営資源であるブランドには二つの特徴があると述べています。
2014年03月24日
経営戦略の観点からは、ブランドは経営資源の一つであると考えます。経営資源には、ヒト、モノ、カネ、情報の4種類があると言われています。このうち、ヒト、モノ、カネは有形であり比較的分かりやすいですが、四つめの「情報」というのは目に見えないためにわかりづらいものです。経営学者の伊丹敬之氏は、この情報という経営資源を「見えざる資産」と名付け、その経営管理の巧拙が企業間の競争優位の大きな差につながると主張しています。
2014年02月17日
経営戦略としてのブランド、すなわち「ブランド経営」とは広告業界ではあまり聞き慣れない言葉かもしれません。しかし、企業経営の戦略として近年注目を集めています。ブランド経営の考え方を知ることは、広告業界の関係者にとっては広告主へ新たな提案を行うチャンスにつながるはずですし、メディア企業自身の経営戦略構築のヒントにもなるはずです。
2008年04月10日
※このコラムは、2008年4月10日にUPされた記事になります。
商品価格を上げることは企業の収益力向上に大きく貢献するが、それが簡単にできれば苦労しない。一方で「こだわりのあるモノなら高くても買う」という消費者も確実に存在する。
彼らはどんなポイントにこだわり、どういう理由で財布の紐をゆるめるのか?