膨大な成長ポテンシャルを秘めたアジア市場を攻略するには ~ASIAN MARKET STRATEGYのご紹介~

HCI広報

HCI広報

  • グローバル

アジア市場進出やアジア市場攻略を検討するにあたり、アジア市場の分析や戦略構築、マーケティング等における課題を抱える企業は少なくない。

アジア市場を分析する際に重要となるのが、まず、国の規模や競合状況の把握だ。例えば台湾やベトナムといった「国」と競合/協業する相手は、規模の大きな中国の中の広東という「地域」であったりする。そのような状況をきちんと把握した上で市場としての魅力度を測ることが必要だ。

また、アジア市場では、中華系やマレー系、インド系などそれぞれの民族による価値観の違いが消費特性にも大きく影響する。民族というのは宗教・言語・人種などを含んでおり、国という枠組みとは関係なく共通項を持っていたり違いがあったりする。従って、アジア市場の生活者の特徴を把握するには、国単位ではなく民族・文化単位で行うエスニシティ(民族)マーケティングが有効だ。これを用いて、ターゲットとする国・地域にはどのようなニーズがあるのか、日本やすでに進出している国・地域とはどう違うのかを分析することが非常に大切である。

 

23_perG-20200601_a

アジア市場においてどうすれば付加価値の高いブランドを作れるのか、どうすれば自社の強みを活かした商品・サービスを開発できるのか、などといった戦略構築も、これを踏まえた上で行わねばならない。

また、アジア市場のマーケティングにおいては、アジア各国が一体どのような役割を担うのか、という点を考えることも重要だ。

例えばヘッドクオーターが日本だとして、日本で開発・生産した商品を各国で販売しようとする場合、「その国・地域でどのようにセールスプロモーションを行うか」がマーケティングである。一方、商品開発・生産・流通を各国の現地で行う場合、それらをブランド戦略の視点から統括、管理することまで含めてマーケティングとして行わねばならない。すなわち、アジア市場のマーケティングを行う際には、自社の組織やアジア各国における機能・役割を設計した上で、それに合わせた各国へのマーケティング支援を行うことが必要なのである。

これらの課題を解決し、アジア市場に対するマーケティングを支援するプログラムが、当社の提供する「ASIAN MARKET STRATEGY」サービスだ。

このサービスでは、「ターゲットとなる国・地域における生活者の価値観や行動特性に関する知見・洞察」と「現地感覚を持った、多国籍・マルチリンガルなスタッフによるチームビルディング」そして「当社独自の、企業が培ってきた強みや特長を提供価値として整理するノウハウ」を組合せ、企業が自社の強みを用いてアジア市場を攻略するための勝ち筋を見つけ出すサポートを行っている。

23_perG-20200601_b

 

アジア生活者の価値観や行動特性の洞察を行うにあたっては、「Global HABIT」を活用できる。

Global habitとは、博報堂が毎年実施している生活者定点調査「HABIT」のGlobal版であり、各国の生活者の属性に加え、商品接点や保有、商品や企業ブランドに対する意識、生活に関する価値観等について経年で追ったものが、日本国内と同じように蓄積されている。HABITとGlobalHABITを駆使することで、特定の国だけでなく、都市間で比較したり時系列で分析したりすることが可能だ。

 

23_perG-20200601_c

また、博報堂グループは、19と地域に約150拠点のグローバルネットワークを展開、10,000名を超えるスタッフが対応しており、博報堂コンサルティングアジア戦略の専門組織である、博報堂コンサルティング・アジア・パシフィックを中心に連携することも可能だ

23_perG-20200601_d

具体的なサービスプロセスは、PLANNNING PHASEとEXECUTION PHASEから成る、以下の4ステップで構成される。

23_perG-20200601_e

1)アジアの市場環境分析・未来洞察
 アジアにおける市場機会を探るために、現在・未来のターゲットや競合、ベンチマーク企業についての調査分析を行い、国・地域ごとの共通点や相違点などを比較し、有望な参入国・地域を検討する。

2)アジア市場における事業戦略策定
 1)を踏まえた上で、特定の国・地域や民族などターゲット市場において、日本での強みを活かしつつ、いかにローカライズするか、という事業戦略を策定する。

3)アジアにおける新事業・製品・ブランド開発
 市場環境分析と事業戦略に基づき、新たな事業や製品・ブランドを開発する。コンセプト開発はもちろん、現地における販社や生産パートナーとのネットワーキング、製造、ローンチ、配送などのシステム構築まで含めたビジネス開発を行う。

4)アジアでのマーケティングコミュニケーション戦略策定
 事業や製品・ブランドをどのようにローンチし、現地に定着させていけば良いか、そのためにどのようなクリエイティブやコミュニケーションに落とし込んでいくか、という戦略を構築する。例えばタイではアパレルのECモールが存在しない代わりに、ブログショップでインフルエンサーが掲載した商品を直接購入できるようになっている。すなわち、「人」がメディアの役割を担っている。そのため、その人たちとリレーションをはかるための企画やクリエイティブが非常に重要になってくる。このように、現地のマーケットを把握した上でのメディア選定や企画の構築と、オリジンジャパン(日本発)を踏まえた上でのコンテンツ企画を行う。

 

なお、1)で行う未来洞察は、社会環境等を踏まえながら、将来のその国・地域における変化や市場・業界における変化を検討し、それを「確実性」と「事業に対するインパクト」の視点から4つに分類する。その上で、「確実性が高く、インパクトの大きいもの」と「インパクトは大きいが確実に起こるかわからないもの」を抽出し、それを想定した未来シナリオを作成する。このプロセスは、日本からでは読み切れない現地の将来変動をきちんと検討し、ビジネスプランを構築するという意味で、非常に重要である。

以上のことを進めるにあたり、当社では、シンガポールにあるHakuhodo Consulting Asia Pacific(HCAP)が中心となり、以下のようなサービスを提供している。

 23_perG-20200601_f

このサービスの詳細にご興味のある方は、サービスページをご覧いただき、ぜひ資料ダウンロードまたはお気軽にお問合せください。


 


関連ソリューション

日本市場進出・アジア市場でのブランド展開

日本市場へのローンチおよび展開を成功させたい。
ASEAN・アジア市場へのローンチおよび展開を成功させたい。

WITHコロナ時代の新しい企業と従業員の関係構築のありかた ~業界別・年代別に見る従業員の意識変化とは~

WITHコロナ時代の新しい企業と従業員の関係構築のありかた ~業界別・年代別に見る従業員の意識変化とは~

顧客視点(CX)と従業員視点(EX)の複眼で策定する企業の危機突破シナリオ

顧客視点(CX)と従業員視点(EX)の複眼で策定する企業の危機突破シナリオ

World's Best Bankの成功例に見るDX実現~顧客体験価値を向上させるUI/UX〜

World's Best Bankの成功例に見るDX実現~顧客体験価値を向上させるUI/UX〜

顧客データ利活用実態レポート ~顧客データの自社活用から情報銀行・PDS事業化への各社方針~

顧客データ利活用実態レポート ~顧客データの自社活用から情報銀行・PDS事業化への各社方針~

社会貢献と事業成長は両立できるのか? ~社会課題の解決を通して新市場を開拓する3つのステップ~

社会貢献と事業成長は両立できるのか? ~社会課題の解決を通して新市場を開拓する3つのステップ~

お問い合わせ