コラムTOP|博報堂コンサルティング

アートシンキングを活用した新規事業開発はどう行うのか

作成者: HCI広報|2020年06月15日

近年、社会構造の変化やテクノロジーの進化に伴い、企業によるイノベーション創出の気運が高まっている。多くの企業が、新規事業や新サービスの開発に取り組んでいる。

しかし一方で、「そもそもどんなテーマで事業を考えればいいかわからない」「テーマはあるがどこから事業アイデアを検討すべきかわからない」「進めようとすると途中で立ち消えになってしまう」「いわゆる“ロジカル思考”や“デザイン思考”で検討してみたものの、どうも新規性のないアイデアになってしまう」等の悩みにぶつかることも多いのではないだろうか。

これらの悩みを解決できるのが、アートシンキングを活用した新規事業開発だ。アートシンキングは、アーティストがアート作品を創作する際の思考や方法論であり、一人称で「自分が」成し遂げたいこと、「自分が」解決したいことを起点としていることが特徴である。

 

これを用いると、先ほど挙げたような悩みの解決の一助となる。

新規事業開発にアートシンキングを組み入れることで、社会潮流や生活者潮流を洞察することで新規事業のテーマを発見/設定することができ、内省や思索を深めることで設定したテーマにおける自身の欲求や意志に基づくアイデアを発案することができる。

与えられたテーマでなく自身の欲求や意志に基づいているからこそ、「途中で立ち消えになってしまう」こともなく、プロジェクトは自分ゴト化、情熱駆動する。そして、入手可能な同じデータ分析やユーザー観察が主なインプットである “ロジカル思考”や“デザイン思考”とは対照的に、自身の体験や思想をインプットとしながら、異能との対話を深めて発想するからこそ、アイデアの新規性が生まれるのである。

アートシンキングを活用した新規事業開発は、以下の5つのステップで行う。

STEP1:博報堂コンサルティング独自のワークにより、市場環境や将来環境につながる情報をインプットし、それを分析・解釈して自分が求める将来像(=未来欲求)を洞察する。

STEP2:未来欲求を、一人の生活者として求める商品やサービスアイデア(=生活者アイデア)を検討する。

STEP3:その生活者アイデアを自社の商品やサービスアイデア(=事業アイデア)に昇華する。

STEP4:検討した事業アイデアの受容性を、ユーザーや専門家との対話を通じて検証する。

STEP5:検証の結果、受容性があると確信が得られた場合、事業アイデアをブラッシュアップし事業計画を策定する。

 

当社では、上記のプロセスで新規事業開発のサポートを行っている。

また、プロジェクトを始める前に、この5つのステップのうち、アートシンキングを活用する部分を体験できるプログラムもご用意している。

体験プログラムは、全2日間のワークとなっている。内容は、社会環境や生活者動向の情報から、自分がありたい将来像、未来欲求を洞察し、それを生活者アイデアとして発想する、というものになっている。

 

このサービスにご興味のある方は、サービスページをご覧いただき、ぜひ資料ダウンロードまたはお問い合わせください。