「IFA2020速報会」 概要レポート ~アフターコロナに向けた製品・サービスの方向性とハイブリッドな展示会の活用~

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~セミナーのご報告~

セミナーで紹介されたIFAにおいて、大きく3つのインサイトが提示された。まずは、企業による発表における「コロナ後に対する考え方」と、新規そして既存も含めた自社製品・サービスの「その社会における役割や位置づけの発表」である。そしてコロナ禍の今、実施されたIFA2020は規模・期間を縮小し、リアルでの発表とオンラインのハイブリッド方式で開催され、世界各地で大規模な展示会の大半が中止または延期となる中でイベントのひとつの方向性をIFAが示したとも言える。欧州企業はどうコロナ禍に向き合ってきたか?どのような世界観を描いたのか?グローバル展示会を今後どのように見るべきか?参加すればよいのか?セミナーの概要をご紹介する。

 

セミナー報告
~コロナ後に向けたテックと展示会活用の動向を読む~

IFA2020は、コロナ禍以降の国際的な展示会としては初となるリアルとヴァーチャルの併催となった。経済的効果と衛生問題を熟慮し、リアルで行うべき部分はリアルで、ヴァーチャルで行うべき部分をヴァーチャルで行う両面体制を採用した形であった。今回のIFA2020の運営の形は、今後の国際的な情報発信のあり方の一つの方向性を示したとも言える。

ほかにも、ニューノーマル以降のスタンダードを形作る製品や、新しい街やモビリティのあるべき姿のコンセプトや、人を中心としたテクノロジーの活用法が議論された。

欧州企業はどうコロナ禍に向き合ってきたか?どういった世界観を描いたのか?そしてIFAが示した、「リアル」イベントの価値とは?今回のセミナーでは、長年にわたり定点で国際展示会の取材を行っているアナリストが、これらの情報を体系的に捉え分かり易く解説した。日本の企業にとっても参考にできる情報が満載となっている。

 

 

1)IFA2020 3つの注目ポイント

IFA 2020 Special Editionは、COVID-19によって次々と開催中止を余儀なくされたテック系国際展示会の数ヶ月間の空白を経て、ようやく実施されるグローバルな情報発信・商談の場であることを背景に「Tech is back」を掲げ、コンシューマー・エレクトロニクス、モビリティの新製品やイノベーションをリアル・ヴァーチャルで紹介した。

(※当初OEMやODMを対象としたソーシングの場である「IFA Global Markets」を開催予定だったが、アジアのOEM/ODM企業の多くが渡独できないという状況を踏まえて中止された。)

 

数か月の空白を経て久しぶりに実施されたIFA2020 ~3つの注目ポイント~

IFA2020 Special Editionは、COVID-19によって次々と開催中止を余儀なくされたテック系国際展示会の数ヶ月間の空白を経て、ようやく実施されるグローバルな情報発信・商談の場であることを背景に「TECH IS BACK」を掲げ、コンシューマー・エレクトロニクス、モビリティの新製品やイノベーションを、リアルとヴァーチャルで紹介した。

 

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(図1)IFA2020オープニング 出典元:https://press.messe-berlin.com/fotoweb/archives/5034-IFA/

 

POINT① 各社の発表の中で提示された未来の生活のあり方は、「住まい方」まで
     モバイルファーストから「リモートワールド」へ

●リモートワールドのためのニューデバイスやサービスの構想の登場
例:TCLのTVはリモートワーク、リモートワールド対応のウィンドウを表示するものとなっている。


POINT② コロナ禍における変化を捉えた、テクノロジー企業の最新の商品・サービスとは
     テクノロジー企業が次に何をなすべきか明らかになった展示会

●コロナ禍のニューノーマルな世界での生活者の態度変容や事業側の変化
例:BSHはニューノーマルの世界では、キッチンで過ごす時間が重要になる、としている。
●スマートシティにおける大規模管理型からボトムアップ型へのシフトで、“住みやすさ”とはどうあるべきかが示される
例:ReGen Villageはコミュニティの基盤をVillage OSとして共通化、新たな住まい方を提案

 

POINT③ コロナ後初の大規模国際展示会は、リアルとオンラインのハイブリッド
     新たな企業プロモーションの方向性とこれからの展示会のスタイルとは?

●コロナ禍でのテック系展示会の潮流とリアルとヴァーチャルの価値の表出
例:IFAによってリアルなイベントの価値(ブランド&ブランド、メディア、イノベーション)が明らかになり、リアルでするべきこと、ヴァーチャルでできることが確認できた。

詳しくは、ぜひレポートをご覧いただき、詳細のご紹介はお問合せいただきたい。

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2)IFA2020の開催概要

そもそもIFAとは? IFA2020の特徴とは?

IFA(国際コンシューマー・エレクトロニクス展)は、同業界において世界最大級のグローバルイベントであり、1924年の初開催から90年以上の歴史を持つ。2017年にはITスタートアップの祭典「IFA NEXT」、2018年にはコネクテッド・モビリティの分野を包括するイベント「SHIFT Mobility」を併催しながら、総合エレクトロニクスショーとして成長を続けている。

また、最新の製品やサービスのショーケースとしてだけでなく、ブラックフライデー、中国のシングルデー、そしてクリスマス商戦に向けて“今売れる製品”を商談する、実ビジネスの場でもある。会期中の取引総額は例年公表されていて、2019年には約47億ユーロ(約5,700億円)に達している。

リアル&オンラインのハイブリットイベント開催に踏み切った理由とは?

IFA統括本部長のイエンズ・ハイテッカー氏は、メディア、ブランド、製造、小売、消費者のニーズにマッチさせ、同時に効果的な機能を備えるイベントであるとIFAを位置づけ、オンラインだけでなくリアルと併用した大規模開催に踏み切った。そして、それが経済・業界の回復のためのソリューションとなる、との期待を述べている。

3)リアルイベントにおけるコア機能の再定義とオンラインでのヴァーチャルプラットフォーム

IFAは2020の開催にあたり、改めてイベントのコア機能を再定義し3つのリアルと1つのオンラインに役割を持たせた。

コア機能① IFA GLOBAL PRESS CONFERENCE
「ブランドが最新製品を発表するための見本市・展示会」

メッセ・ベルリンの会場内に設けられる2つのステージに舞台を限定して、キーパーソンによる基調講演とメーカーの新製品・技術の記者発表会を3日間にわたって実施。

コア機能② SHIFT MOBILITY meets IFA NEXT
「エレクトロニクスを革新する技術のプラットフォーム」

例年別々に開催されていた「IFA NEXT(IFAのスタートアップエリア)」と「SHIFT Mobility(自動車の特設イベント)」を併合して開催。モビリティ / IoT / 5G / Smart Living / AI 等各分野のB2Bのショーケースで構成された。

今年の注目は、モビリティにフォーカスするだけでなく、主にNEXTを含めた約40の企業や機関が技術革新と製品がコロナ後も見据えたこれからの数年間において、日常生活がどのように変わるか、そのためのテックを提示している点であった。製品・サービスが、生活や社会の変化においてどのように位置づけられるのか。2015年から拡大する「PURPOSE」の考え方が実践されていた、と言える。

コア機能③ IFA BUSINESS, RETAIL & MEETING LOUNGES

今年は「IFA Business Lounge」と名付けた特別エリアをCity Cube内に作り、イベントに参加する出展者と事前登録済のトレードビジターが安全に商談を展開できるスペースとして活用。国際的な家庭用電化製品および家電コミュニティ向けの独占ライブイベント、ネットワーキング等が行われる。一方で、これまで主であった製品・サービス展示やプレゼンテーションそのものは、「IFA Xtended Space」というデジタルへと置き換えられた。

オンライン機能 ヴァーチャルプラットフォーム 「IFA Xtended Space」

会場来訪が難しい参加者向けに、カンファレンスでの発表動画(ストリーミングとアーカイブ)、製品・サービスのオンライン展示を実施した。IFA GLOBAL PRESS CONFERENCE、SHIFT MOBILITY meets IFA NEXTの各セッションをライブ配信し、ネットワーキング機能も備え出展社、トレードビジター、プレスと直接コンタクトを取ることができる。参加企業によっては3DCG等を用いた発表や、提案のイメージ動画等を提示していたが、リアルの展示を撮影・解説するような「ヴァーチャル展示・リモート展示」によるプレゼンテーションを行っている企業は数少なかった。

まずは概要について、以下のフォームからお問合せの上、資料ダウンロードしてご覧いただきたい。

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実際にセミナー中にご説明差し上げたこと、またそれ以上の各社の情報やTIPSに関しては、下記の『IFA2020レポート』をぜひ入手しご覧いただきたい。

4)IFA2020レポート

本セミナーの情報を、更に詳細に盛り込んだレポートをご用意している。テーマ別に3種類のエディションを用意し、ご要望に応じて関心のあるテーマごとの視点に区切ってカスタマイズすることも可能である。

約60ページに及ぶ、IFAの情報を満載したレポートを、お客様の業界に即した最適な形でお届けする。

<IFA2020 レポート エディション>
3つの異なるテーマに関するエディションをご用意しています : 各60万円(税別)

① 家電を中心とするテクノロジーエディション
② モビリティ/スマートシティ/住まい方エディション
③ コロナ以降の展示会運営実態+未来予測エディション

レポートに関するお問合せ・IFA2020の解説ご希望のお問い合わせは こちら
※コンテンツをご覧になりたい・概要ご共有ご希望の際もこちらからお申込みください

 

各エディションについて

① 家電を中心とするテクノロジー
家電メーカーを中心とする各テクノロジー企業からは、コロナ禍による日常変化をどのように捉え、対応をしていこうと考えているか、またその設計思想を落とし込んだプロダクトが多く紹介された。コロナ禍におけるメッセージ発信方法などの点でも参考となり得る、家電及びその類似産業のメーカー向けのレポート。

② モビリティ/スマートシティ/住まい方
今回のIFAでは、未来の生活の在り方がテーマとして多く取り上げられ、モビリティやスマートシティなどのインフラ関連から、「住まい方」までテーマのスコープが広がった。自動車業界を中心とするモビリティ及びその周辺産業や、住宅関連企業向けのレポート。

③ コロナ以降の展示会運営実態+未来予測
IFA2020は、コロナ禍以降の国際的な展示会としては初となるリアルとヴァーチャルの併催となった。展示会開催に至るまでのプロセス、運営レギュレーション、イベント構成、オンライン機能、開催後の展示会評価といった要素を整理し、今後の展示会運営の予測に含む、展示会主催者及びその関連代理店向けのレポート。

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また、自社や業界でのテーマに従ったカスタマイズをお受けしております。(応相談)
※CES2020では「トイレ関連について」「睡眠スタートアップまとめ」といったご要望をいただきました

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5)本セミナーコンテンツの活用ご相談

博報堂コンサルティングでは、IFAおよび今後予定される国際展示会であるCES2021やMWC2021の活用に向けた3つのサービスを提供している。

1:シナリオプランニング :コロナ後の世界を見据えたPURPOSEの規定

コロナ禍を経て、これからの商品はどうあるべきか、社会はどう変化するべきかという自己変革の要求に対し、企業はこれまで以上に迅速かつドラスティックな変革を行う必要があるなか、皆様が抱える企業課題において、テクノロジーの変遷や世界の企業の事例などの豊富な情報と知見を活用し、ビジネス開発や戦略の立案等の業務を通じて今後の成長をお手伝いさせて頂く

2:展示会出展サポート 国際展示会のみならず国内出展の活用方針・PR活動支援

2021年以降の各社方針を受けて、自社製品・サービスの認知獲得施策やマーケティングにおける展示会活用設計のための展示会出展をサポートする

3:展示会・イベント設計運用支援 展示会出展や自社開催におけるノウハウ提供

リアルとデジタルのハイブリッド型展示会での発表形式を受けて、展示会主催社および制作や企画社におけるコロナ後の展示会企画・設計・運用のための展示会・イベント設計運用を支援する

 


ご興味のある方は、お気軽に下記よりお問合せください。
事例のご紹介などさせていただきます。

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