<第1回>成長に向けたブランド戦略 ― 顧客の知覚で市場捉え直す

  • ブランド構築
  • 事業・製品開発

ブランドと聞いてどのような企業や商品を思い浮かべるだろうか。高級ファッションブランドを思い浮かべる人もいれば、デジタルの先進企業の名前を思い浮かべる人もいるだろう。

一般的にブランディングとは自社や自社の製品の魅力を伝えるための活動を、ブランドとは受け手である生活者や顧客の間で、魅力的に感じられるイメージが蓄積した企業や製品・サービスを指す。スタートアップ期の企業においても、自社の存在や製品・サービスを知ってもらい、よい印象を持ってもらうことは重要なテーマの一つだろう。それらはブランド戦略のメインテーマの一つだが、ブランドという視点を持つことの意義はそれだけではない。

優れたブランドは、時として既存市場に変革をもたらしたり、新たな市場を創造することがある。そうしたブランドのアクションを紐解いていくと、その背後には顧客の知覚に対する戦略的なアプローチがあることが分かる。「よい印象を与える」という範疇を超えて、顧客が前提とする知識や先入観に働きかけ、自社に有利になるように変化させる。あるいは、生活者の意識潮流を捉え、共感できるビジョンや価値観を示すことで、あたらしい生活価値をつくりだす。

branding_20160120
※図: ブランド戦略においてめざすこと

我々は通常、競合企業のひしめく既存の業界を前提に事業戦略を考える。リアルな勝つためのプランを考える上ではそれも重要だが、それだけでは大きな成長のビジョンはなかなか見えてこない。既存市場という枠組みから離れ、顧客の知覚という視点から市場を捉えなおすことで、状況を突破する道筋が見えてくる。連載では、そうした事業成長の実現手段という側面にもスポットを当てながら、ブランド戦略について考えていきたい。

(日経産業新聞 2015年11月25日付朝刊 スタートアップ面「ビジネス事始め」掲載)


関連ソリューション

ブランド提供価値規定およびブランディング

自社や自社事業のブランドを定め、社内外に自社や事業、製品の認知・理解を獲得したい。また経営方針や事業活動における向かうべき方向を定め、修正する拠り所としたい。

企業ブランドコンセプトの体現を事業活動にて実現したい。CSV・PURPOSE経営の実践

企業ブランド、もしくは事業ブランドにおける提供価値を、社内へのコミュニケーションおよび事業活動として実現したい。

デジトラによる市場・業界変革期における自社事業変革の実現

業界再編やビジネスモデルが大きく変わる中、自社事業を変革しこれからも成長を実現したい。

WITHコロナ時代の新しい企業と従業員の関係構築のありかた ~業界別・年代別に見る従業員の意識変化とは~

WITHコロナ時代の新しい企業と従業員の関係構築のありかた ~業界別・年代別に見る従業員の意識変化とは~

顧客視点(CX)と従業員視点(EX)の複眼で策定する企業の危機突破シナリオ

顧客視点(CX)と従業員視点(EX)の複眼で策定する企業の危機突破シナリオ

World's Best Bankの成功例に見るDX実現~顧客体験価値を向上させるUI/UX〜

World's Best Bankの成功例に見るDX実現~顧客体験価値を向上させるUI/UX〜

顧客データ利活用実態レポート ~顧客データの自社活用から情報銀行・PDS事業化への各社方針~

顧客データ利活用実態レポート ~顧客データの自社活用から情報銀行・PDS事業化への各社方針~

社会貢献と事業成長は両立できるのか? ~社会課題の解決を通して新市場を開拓する3つのステップ~

社会貢献と事業成長は両立できるのか? ~社会課題の解決を通して新市場を開拓する3つのステップ~

お問い合わせ