2019年11月29日
本シリーズは、ブランディング4つの領域について紹介することで、ブランディングとは何をすることなのか概要を掴んで頂くことを目的としている。第1回では全てのブランディング活動の前提となる「0.ブランド提供価値規定」について、第2回ではブランドを社内外に発信する「1. ブランド・コミュニケーション」について解説した。第3回となる今回は、ブランドという切り口からマーケティングを捉えなおす「2. ブランド・マーケティング」という領域について詳しく見ていきたい。
2019年09月13日
第1回では、まずブランディングの意義と4つのブランディング領域がどのようなものなのかについて簡単に紹介し、さらに全てのブランディング活動の前提となる「0. ブランド提供価値規定」の考え方や、各企業で実際に進める際の取り組み上の注意点について説明した。第2回となる今回は、規定したブランド提供価値の内容を社内外に発信する「1. ブランド・コミュニケーション」について詳しく見ていきたい。
2019年08月26日
いかなる企業にも節目がある。創業何周年といった記念日的なものから、外部環境の急変によって訪れるもの、事業の形態変化とともに訪れるものなど様々だ。こうした節目の時期を迎えた企業は、改めて自身の存在意義を問い直すことを余儀なくされる。自社は結局のところ誰のために存在するのか。その誰かは自社に何を期待しているのか、どのようにしてその期待に応えることができるのか。それは本当に自社にしかできないことなのか。言わば、企業にとっての壮大な「自分探し」のようなものかもしれない。
2017年07月31日
そもそもBtoB企業にブランディングは必要なのか?本稿の読者の中にはそうした疑問を持たれている方も少なくはないだろう。BtoB企業の製品・サービスは世の中一般の人の目に触れる機会は決して多くない。消費財やサービス財のように、生活者に対して積極的なマス広告や販促活動を通じて認知向上し、販売に繋げていくような手段も考えにくい。ブランディングの効果が期待できないと言うのが、従来の常識だった。
2017年07月18日
様々な企業でコーポレートブランドを再構築しようという動きが活発化している。「コーポレートブランドの構築」とは文字通り、「企業自身をブランドと見立てて、市場や社会におけるプレゼンスを高める試み」である。企業はそれぞれの市場で製品やサービス・ソリューションのプレゼンスを高め、収益に直結させる手段を講じることも出来る。製品やサービス・ソリューションのブランドを強くする方が即効性は高いようにも思える。それなのに、なぜ「コーポレートブランド」の構築に着眼しているのであろうか。
2016年05月13日
あるところに、鶏の卵を売って細々と暮らしている男がおりました。ある日、男は飼っている雌鶏が黄金の卵を産んでいるのを見つけて驚きました。それからも雌鶏は1日に1個ずつ黄金の卵を産み、卵を売った男は金持ちになりました。
そのうちに男は1日1個しか卵を産まない雌鶏を物足りなく感じ始めました。
「きっと、雌鶏のお腹の中には金塊が詰まっているに違いない」
いっぺんに沢山の黄金を手に入れようとした男は雌鶏のお腹を切り裂きました。ところがお腹の中には金塊などなく、男は雌鶏を失ってしまいました。
(イソップ童話「金の卵を産む鶏」)
デジタル・テクノロジーの進展は企業の経営環境に大きなインパクトを及ぼしている。
2014年07月01日
半世紀余の時を超えて、2020年に東京オリンピックが開催される。オリンピックが個人や社会に与える影響には様々なものが考えられるが、企業にとっても有形無形の影響が及ぶことになる。2020年がひとつのメルクマールと目される中、企業はこれからの時間をどのように過ごせば良いのか。企業が自らの手でどのようなブランドを創るかによって自ずとその解は導き出されることだろう。
本稿では企業・事業の変革に携わるひとりのコンサルタントとしての実務的な観点から、近い将来に BtoB 企業の多くが直面すると考えられる課題を切り口に、企業ブランディング手法における試論を展開していきたい。なお、本稿は以下のような流れで展開していく。