SNSのタイムライン上で、猫の写真がアップされているのをよく見かけるようになりました。忙しい毎日を送る中でふとしたときに猫に癒され、その気持ちをシェアしたいという人が多いのかもしれません。どうやら最近では、犬よりも猫の方が人気が高いようです。

実際のところペットとして飼われている猫は、日本に何匹ぐらいいるのでしょうか。データを見てみると、なんと日本全国で約996万匹にも上り、実は15歳未満の男の子や女の子の数よりも多いのです。ちなみに犬の飼育数は約1035万匹と、やや猫よりも多いですが、過去5年間の増減率を見ると犬がマイナス13%と減少しているのに対し、猫はプラス4%と増加しています。やはり数字の上でも犬よりも猫人気が高まっているといえそうです。もしかしたら、猫が犬を逆転し、ペットの王様となる日もそう遠くないかもしれません。

グラフ: 犬・猫のペット飼育数と子供の数(万人)

文化通信連載⑩_グラフ

 

犬の凋落と猫人気の要因はさまざま考えられますが、まず散歩に連れていく必要がなく、単身世帯の忙しい層には飼いやすいということがありそうです。また、猫の写真や動画の魅力は、犬のようにカメラに向かってリアクションを取ることもなく、まったく関心を示さず何を考えているかわからないミステリアスなところにあるという説もあるそうです。

猫関連で代表的なビジネスといえば「猫カフェ」が挙げられますが、他にもさまざまなビジネスの可能性があります。別にカフェでなくても、猫バーや猫ジムでもいいかもしれません。猫を人間になぞらえて発想すれば、猫のための飲食店、アパレル、保険、医療、エステから、ひいては葬儀まで、無限にアイデアを広げることができます。富士経済によれば、2014年のペット関連市場は約4000億円(猫に限らない)とのことですが、少子化もあいまって、今後ますます拡大していくでしょう。

子供の数よりもペットの数の方が多いという少子化の時代。各企業のマーケティング担当者の方々も一度、自社の製品やサービスを猫向けに売れないかどうか、検討してみてはいかがでしょうか。

(文化通信 2015年11月23日号掲載)

■連載バックナンバー

※本連載は文化通信に寄稿した内容を転載しております。